この記事では初心者でも分かるように、FXの始め方や仕組みについて解説しています。
初心者の方は、FXって危ないんじゃないかと心配している人も多いはずです。
はじめての方が安心してFXができるように、リスクと回避策も記載しているので参考にしてください。
FXとは何か?
FXとは「Foreign Exchange」の略称で、外国為替証拠金取引を意味しています。
FX取引を通じて、為替変動による「為替差益」や、2つの国の通貨金利差を利用した「スワップポイント」で利益を出すことを目的にします。
さらに、詳しい内容をこれから丁寧に解説していきますね。
為替差益
為替差益とは、通貨が為替変動すること利益が得られる手法の1つです。
例えば、海外に遊びに行く前に、1ドルが100円だったとします。
帰国後、1ドルが105円になっていたら、ドルを日本円に両替すると5円の利益がでます。
FXは空売りといって、買う前に先に米ドル/円を売ることもできるので、買い戻して利益を出すことも可能です。
為替差益の利用は、世界中の投資家が活用している手法であり、為替相場の変動をうまく利用することで利益を上げることができます。
スワップポイントが魅力
スワップポイントとは、為替差益の一種で2国間の金利差に基づいて毎日受け取れる金利を意味します。
株式投資や投資信託の場合、配当や分配金が毎月、半年ごと、あるいは年1回しかもらえません。
しかし、FXの魅力はスワップポイントがポジションを保有している限り毎日受け取れる点です。
マイナススワップのポジションを持っている場合、逆にスワップポイントを支払わなければならないので注意が必要です。
スワップポイントは、短期間で小さな利益を積み重ねる戦略に向いており、長期的な投資戦略にも組み込めるメリットがあります。
ロスカットに注意
ロスカットとは、持っているポジションの値が下がり、自分で決めた損失ラインの金額を下回ると自動的に決済する仕組みです。
寝ている間とか相場を見ていない時でも、資金が想像以上に減らないように守ってくれます。
ロスカットが確定すると、損失になるためメンタル的にも注意してくださいね。
損失を見込んだ上で、最終的にプラスにすることが大切ですよ。
FXの手数料はいくら?
FXをする際にかかる料金は、スプレッドという手数料だけです。
株取引や銀行の外貨預金では必ず手数料がかかりますが、FXでは取引手数料や口座維持費はかかりません。
それとは別に、スプレッドという料金が取引時にかかり、すべてFX会社の利益になります。
スプレッド
FXは4円という少額から取引が可能です。
スプレッドとは、為替の買値と売値のレートの金額差のことで、この開きのことをスプレッドと言っています。
FX取引では、このスプレッドが大きいほど利益に影響が出ます。
なので、FX会社はこのスプレッドが狭い会社を選んで、使ってください。
レバレッジを使って少額投資をしよう
レバレッジを使おう
レバレッジとは、投資資金を最大25倍にして投資できるシステムを指します。
たとえば、1万円を元手にして25万円相当の取引が可能なんですね。
少額の資金からでも大きな投資が行えるため、利益のチャンスも増えます。
レバレッジを理解すれば、効果的に資産を増やすことができるでしょう。
レバレッジのシステムを利用して少額取引ができるのがメリットですね。
FX投資におけるメリット7つ
FXには以下の7つのメリットがあります。
- 平日24時間の取引可能
- 売りからも取引可能
- 信託保全で安心
- スワップによる利益
- 効率的な資金運用
- 少額取引が可能
- 取引の練習ができる
①平日24時間の取引可能
FXは平日24時間いつでも取引ができること。
24時間取引が可能なのは、為替市場が世界中に存在し常時どこかで開かれているためです。
日本が祝日でも基本的に取引ができ、クリスマスや年末年始は世界中で休暇となるため、その期間は通常と異なります。
各国の市場の開閉時刻を把握することで、より効率的な取引を行うことができますよ。
②売りからも取引可能
FXは「売り」から始めることも可能で、他の金融投資と比べると利益を得る機会が多く、有利になります。
たとえ為替価格が下がっていても、売りから始めて買いで決済すれば利益を得ることができます。
株取引でも「売り」スタートは可能ですが、FXの方が売り注文に条件がない分、自由な取引が可能です。
③信託保全で安心
信託保全は、FX会社によって提供される顧客の資産を守るためのシステムです。
もしも、FX会社が倒産してあなたの資産に何かあったとしても顧客の資産は保護されるんですね。
その理由は、FX会社の資産が信託銀行という第三者機関によって管理されているためです。
なので、顧客は安心して投資活動に取り組めます。
しかし、信託保全が100%の資金保護を約束するわけではないため、利用するFX会社を選ぶ際には注意が必要です。
④スワップによる利益
FXでは、為替差益が主な収益源ですが、中にはスワップ収益を狙って取引する人も存在します。
スワップ収益は、FXのレバレッジ効果が金利にも適用されるため外貨預金よりも効率的に利益を得ることができるんです。
さらに、スワップ収益の利点は毎日の受け取りができるので、引き出し日の制約がある外貨預金とは異なります。
スワップ収益を活用することで、為替差益だけに頼らず、安定した収益を追求できますよ。
⑤効率的な資金運用
FXは、効率的な資金運用ができるのが、他の投資方法と比べても優れています。
その理由は、「レバレッジ」という元手の資金の最大25倍までの取引が可能だからです。
例えば、4万円の資金があれば、100万円(4万円✕25倍)の投資ができるということ。
ただし、レバレッジが高いと、それだけリスクも高くなるので注意しましょう。
レバレッジを適切に利用し、自分のリスク許容度に合わせて選択することが重要です。
⑥少額取引が可能
FXは、レバレッジを利用し、少ない資金からでも取引が可能です。
FX会社では、「通貨単位」という最低注文ロット数が設定されています。
日本国内のFX会社で最小単位となるのは「SBI FXトレード」で、その単位は驚くことに「1通貨単位」です。
例えば、1通貨単位は、ドル円取引では約4円相当になるんですね。
これに対して、最低でも10万円程度が必要な株式投資と比較すると、FX投資のハードルは大幅に低くなります。
ここが、FX取引が初心者でも気軽に始められる魅力でしょう。
⑦取引の練習ができる
FXにおいて、初心者はまずデモトレードを利用して練習することが推奨されています。
デモトレードは無料でFX取引のシミュレーションができるサービスで、実際の資金を使わずに練習ができるんですね。
多くのFX会社がこのサービスを提供しており、初心者でも1ヶ月程度で十分な練習ができるため、安心してFX取引を始めることができますよ。
しかし、デモトレードには肝心な緊張感が欠けてしまい、実際の取引と同じ心理状態で取り組めないというデメリットがあります。
そのため、すべての初心者にデモトレードをオススメするわけではありませんが、『どうしても最初は練習をやりたい!』という方には良いでしょう。
株取引では、デモトレードが利用できない状況で数十万円を投資する必要があるので、ハードルが高いと感じます。ここはFXの有益なツールといえるでしょう。
FXに潜むリスクと回避方法
次にFXのリスクについて解説します。
- 為替変動に備える
- 金利変動リスク
- レバレッジによる損失
- 損切りを徹底する
為替変動に備える
1つ目は、為替価格が急変するリスクがあります。
これは、取引開始後から決済までの期間中に為替価格が大幅に変動することですね。
土日や夜間にも為替価格が急上昇または急落する可能性が存在します。
そのため、逆指値注文を活用したり、金曜日までに決済を終わらせることで、為替変動リスクを軽減できます。
さらに、リスク管理のためには、適切なポジションサイズを理解してトレードを行うことも重要です。
金利変動リスク
2つ目は、スワップポイントを狙う人にとって、各国の政策金利が変動することが大変なリスクになります。
もし、低金利の通貨Aを売り、高金利の通貨Bを買っていた場合でも、金利の変動により通貨Bの金利が下がり、スワップポイントが発生しなくなることがあります。
さらに、通貨Bの金利が通貨Aより低くなった場合には、スワップの差分を支払うことも考えられます。
新興国ではトルコ・リラ、メキシコ・ペソ、南アフリカ・ランドなどが高金利としあげられますが、金利変動リスクにも注意しましょう。
リスク軽減するためには、各国の金融政策ニュースを確認しておくことです。金利変動の見通しは報道されるので、事前に分かります。
また、複数の通貨ペアを取引することで、金利変動リスクに対する影響を分散させることも効果的かと思います。
レバレッジによる損失
3つ目は、証拠金を上回る損失が発生するリスクです。
レバレッジは取引量や利益額を増やすだけでなく、損失額も同時に増加させるからです。
初心者は早く稼ぎたいと思うあまり、資金管理に失敗し大損する恐れがあります。
まずは適切なレバレッジを維持することで、損失のリスクは軽減できるんです。
リスク管理を慎重するため、高くても10倍未満のレバレッジに抑えて取引することですね。
損切りを徹底する
最後に損切りですが、ポジションの損失が大きくなった時にその損失を最小限に抑えるため、自分が決めた損失ラインで
必ずポジションを決済してください。
損切りを徹底することで、資金の保護になり、さらなる損失やロスカットの発生を防ぐことができます。
自分の予想とは逆の値動きが起こった時に、損切りが必要となるので最初は悔しい気持ちになるでしょう。
感情に左右されないよう、初心者のうちは損切りポイントを取引前に決めておくことをオススメします。
投資資金の2%以上の損失が発生した場合は、損切りを徹底して行うことが需要です。
FX取引を開始する5ステップ
FXを開始するための5ステップを解説します。
ステップ1:口座開設
FX会社のHPから申し込みをして、本人確認書類の提出が必要です。
審査期間は約1週間程度となりますが、通常は問題なく開設できます。
審査基準などは公開されていませんが、給与所得に特に問題がない限り落ちることはないでしょう。
ステップ2:デモトレードで練習
口座開設の審査待ちの間に、デモトレードを利用して学習しましょう。
トレード画面の設定やチャート表示を学んで、取引の練習を行ってください。
ステップ3:口座へログイン
審査が通ったら、口座へログインをし初期パスワードの変更や契約内容の確認が必要な場合があります。
ログイン後に、ご自身の銀行からFX口座へ入金を行います。
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ステップ4:取引開始
入金が完了したら、リアルトレードを開始します。
最初は少額で売買を行い、注文ロットや決済ポイント、損切りポイントを事前に決めて取引に臨みましょう。
ステップ5:トライ&エラー
トライ&エラーを繰り返して、何度も試してください。
またトレード記録を付けることで、自分の得意なチャートパターンが分かってきます。
なぜ、エントリーや決済をしたのか理由を記録しておくと、今後の取引に役立ちますよ。
以上、5ステップを踏むことで、FX取引を始めることができます。
最初は慎重に取引を行い、徐々に経験を積んでいくことが大切です。
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初心者のFXスタート資金
FX取引を始めるにあたってスタート資金について解説します。
為替変動に不安を感じず、安心して取引できる資金はどのくらいでしょうか。
FX初心者にオススメなのは、10万円の元手で1,000通貨取引を始めることです。
その理由は以下の4点になります。
・10万円は比較的に準備しやすい金額
・適度に利益を狙うことが可能
・FXの経験を積みながら損失を抑えられる
・安全とされる3倍以下のレバレッジを維持できる
例えば、米ドル/円やユーロ/円といったメジャーな通貨ペアは、1日の変動幅は数十pips程度です。
利益は1日あたり数百円を見込むことができます。
FX取引を始める際には、リスクを抑えつつ適度な利益を目指すことが大切ですよ。
自動売買やバイナリーオプションとは?
FXと同じ為替取引と言われる、自動売買やバイナリーオプションがあります。
どちらもFXと似ているんですが、稼ぎ方や購入の仕方が少し違っているんですね。
それでは、簡単に内容を解説します。
自動売買とは
自動売買とは、トレーダーに代わって、システムが自動で売買を行ってくれるトレード方法です。
システムトレードと呼ばれ、一般的に「自動売買トレード」と言われます。
システムトレードのメリット
・チャート画面に張り付く必要がない
・プロの取引ツールが使える
・感情に左右されない
システムトレードのデメリット
・相場の急変が弱点
・手数料がいる
・システムの見直しが必要
トレードが不慣れの方でも、自動でやってくれるのは便利ですね。
まずは、試してみる価値はあるかと思います。
バイナリーオプションとは
バイナリーオプションとは、ある一定期間で取引した為替レートが設定した目標レートより「高いか」「安いか」を予測する取引方法です。
- 取引する通貨ペアと目標レートを選ぶ
- 設定した目標レートより「高いか、安いか」を予測する
- 購入チケットを選び、判定時間まで待つ
予測が当たれば、金額を受け取れます(ペイアウト)。
予測が外れると、金額は戻ってきません。
バイナリーオプションのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
・少額取引が可能
・ルールがシンプル
・損失が限定できる
デメリット
・あやしい業者がいる
・リスクは裁量トレードより高い
まとめ
今回はFXがどういったものなのか解説したので、ポイントを簡単にお伝えします。
・FXでは、為替差益やスワップポイントで利益を狙える
・取引コストはスプレッドだけ
・「買って売る」だけでなく「売って買う」こともできる
・為替変動、金利変動などのリスクに備える
・レバレッジを使えば、元手資金を超える投資が可能
はじめての方は、「スワップポイント・レバレッジ・スプレッド」など聞き慣れない単語があったかもしれませんね。
投資手法自体はシンプルなので、初心者にもおすすめです。
FXを始める時の参考にしていただければ、嬉しいです。